本当の人格者にならなくていい
「いい人に思われたい」と願うあまり、自分を消耗していませんか？
実は、現代社会で最もコスパが良く、人生をスムーズに進める方法は、「他人からいい人と誤解されること」なのです。
岡田斗司夫氏が提唱する「いい人戦略」は、その腹黒くも合理的な処世術を体系化したもの。
ここで語られる「いい人」は、道徳的に優れている存在ではありません。あくまで、他人にとって都合のいい存在として「誤認される」ことに価値があるのです。
意識だけで変えられる「性格以上の武器」
能力や努力は、遺伝や生育環境に強く影響されます。しかし「ふるまい」は違う。
意識的に選び、習慣化するだけで誰でも変えられる領域です。
・共感する（わかる、それいいかも）
・褒める（本当にそう思ったときだけ）
・応援のフリをする（相談されない前提）
・そして忘れる（忘れたふりでストレスを回避）
この4つのシンプルな行動だけで、人間関係も恋愛も、見違えるように変化します。
嘘は案外バレない
「そんなの嘘じゃないか」「すぐ見抜かれる」と思うかもしれません。
しかし現実は違います。人は他人にそれほど興味がありません。
表面的な言動さえ整っていれば、「あの人、いい人だよね」で話は終わります。
自意識過剰こそが、損の元。
むしろ「いい人のふりをしている」という自覚を忘れず、演じきる方が合理的です。
批判・指摘・改善提案は“おなら”である
否定的・批判的な発言は、意見のようでいて、実際は「悪臭」なのです。
人前でおならをする人が嫌われるように、無自覚な否定発言は確実に人を遠ざけます。
たとえ正論であっても、今の時代においては「スルー力」の方が圧倒的に強い。
善悪を論じるより、「ああ、それは難しいね」と言って流す。それが最も賢い選択なのです。
「本当のいい人」はレアキャラ、だからこそ尊敬すべき
時折、本物の誠実さで他者に尽くす“真のいい人”が現れます。
そうした人々は社会にとっての財産です。
しかし、私たちが目指すのはその模倣ではなく、「戦略的に誤解される存在」。
尊敬はすれど、真似は禁物。あくまで「逃げて、避けて、生き延びる」ための偽装こそが、日常的に使えるスキルです。
「バカだけどいい人」という立ち位置が最強
頭がいい人は、恐れられて敬遠されがち。
一方で「バカっぽいけどいい人」は、10倍モテる。これが現実です。
誤解されることを恐れず、あえて「ちょっと抜けてるけど、いい人だよね」と思われるポジションを取りにいく。
そこには批判も期待も降ってきません。だからこそ、ラクで得をするのです。
「嫌な人」になる努力をやめるだけで変わる
・欠点を探して指摘する
・改善点を頼まれてもないのに口にする
・SNSや陰で批判を漏らす
・ネガティブ発言を垂れ流す
これらは、無意識に「嫌な人戦略」を実行している状態です。
本人に自覚がないだけで、周囲からは確実に「避けられる人」になっている。
やめるのに才能はいりません。止めるだけ。
その瞬間から、空気が変わります。
成功者にぶら下がることは「正義」である
昭和的な「自力でのし上がる」モデルは、人口ボーナス期特有の幻影でした。
これからの日本は、人口オーナス期。
偶然成功した人にぶら下がる方が、合理的で健全なモデルなのです。
・成功者を褒める
・稼いでいる人の近くにいる
・おこぼれを最大限受け取れるポジションにいる
これらは、決して卑屈な姿勢ではありません。むしろ、次の時代を生き抜く「文化的適応」そのものです。
「見た目性格至上主義」こそがホワイト社会の本音
現代人は、プライドと防御本能が高すぎるため、第一印象がすべてになっています。
清潔感のある見た目、さっぱりした言動、無害な振る舞い。
これが備わっていないと、内容の良し悪しなど見てもらえません。
性格の見た目も同じ。
「第一印象として、性格良さそう」と思わせられれば、それだけで周囲の評価は劇的に変わる。
まとめ：薄っぺらい外壁が、最強の鎧になる
性格や誠実さの「本音」を丸出しにする必要はありません。
むしろ、最初に作るべきは“薄い細胞膜”のような外壁。
・共感する
・褒める
・応援のフリをする
・忘れる
この4つのループだけで、現代社会は十分に生きていける。
本音は夜中に吐き出せばいい。昼間の自分は、戦略的に設計された「誤解されるいい人」でいればいいのです。
それが、損をしない。
そして、ちゃんと得をする。
